カナリア諸島のコーヒー事情2 バラキート

今日は、昨日のブログの最後であげたバラキート(Barraquito)についてです。

テネリフェ島とラ・パルマ島だけのオリジナルコーヒー。
不思議なことに、カナリア諸島の他の島々では飲むことができません。 
以前グラン・カナリア島に行ったときにバルで「バラキートを!」と頼んだところ「それは何?」と聞かれてびっくりしました。

このバラキートには2種類あります。

1.バラキート(ふつうのもの)
昨日ご紹介したように、カップの種類も示しておりレチェ・イ・レチェ(コンデンスミルク入りのカフェオレ)のコップの長いバージョンです。
レチェ・イ・レチェは高さ5cmくらいの小ぶりのカップなので、多めにコーヒーを飲みたいときにバラキートを頼みます。
バラキート(barraquito)

2.スペシャル・バラキート(レモンピールとリキュール入り)
バラキート・コンプレト(全部入りの完成形バラキートbarraquito completo)とか、バラキート・エスペシアル(スペシャル・バラキートbarraquito especial)といいます。
バラキート・コンプレト 
コンデンスミルクに、リキュール(お酒)とレモンの皮、シナモン、カフェオレが入った香り高い飲み物です。

Licor43というスペインのリキュールか、Tia Maria(ジャマイカ)のよくバルで見かけるリキュールが入ります。

この写真だとわかりやすいでしょうか。
まずはカップにコンデンスミルクを入れ、リキュール、コーヒー、牛乳、シナモンとレモンピールの順番に入れて、このようにきれいな層に分かれて出てくることもあります。
飲むときはこれをよくかき混ぜて。

「バラキート」と頼むと「コン・トド?(con todo)全部入れて?」とたまに聞かれることもあります。普通のバラキート?それともリキュールなどの全部入り?という意味ですね。

どこのバルでもこのスペシャルバラキートは飲めるわけではなくて、ちょっとおしゃれなカフェテリアやお菓子やお酒にこだわりがあるようなお店に多い気がします。
リキュールも甘くて香り高いので、飲みやすくデザート感覚といえるでしょうか。

テネリフェ島とラ・パルマ島で機会があったらぜひ!

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