ラ・パルマ島山火事とカナリア松
ラ・パルマ島で先週に起こった大きな山火事がやっと鎮火しました。 約4,800ヘクタール、島の約7%が燃え、消防隊の一人が死亡するこれまでのカナリア諸島の歴史の中でも深刻な火事です。 失火原因は27歳ドイツ人滞在者が起こしたトイレットペーパーを燃やすための火で、そのために人が亡くなり、広大な森が燃えてしまったことが悔やまれるばかりです。 唯一救いとなるのは、焼けた一帯にはカナリア松の木が多かったことです。 カナリア松は火に強い特性を持ち、何層もの樹皮が木を守ります。黒焦げで電柱のように幹だけが残っても木自体は生き続け、翌年には緑の葉が息吹きます。2、3年内には幹は黒いままでも、火事があったことを感じさせないほど森が再生するのです。 昔から「美しい島」と呼ばれてきた緑多いラ・パルマ島。 この島の緑がもどるよう強く、強く祈ります。